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歯周病も虫歯と同様に、複数の原因が重なり合って起こります。口の中の状況、食生活、生活環境、全身の健康状態などが複雑にかかわって発生、進行していきます。
歯周病の局所的原因は、ポケット周囲に停滞するプラークです。プラーク中に生息する細菌は、食物残渣を分解し、歯肉の炎症を誘発する有害物を産生します。また内毒素や酵素を有するために、歯槽骨まで炎症が進み、骨の吸収を起こします。
歯石は、歯に付着したプラークに唾液中のカルシウムやリン酸が沈着して石灰化されたものです。ブラッシングのみでは取りずらく、表面が粗造のため、さらにその上に歯垢が付着しやすくなり、炎症を進行させます。
プラーク細菌の病原性をまとめると次のようになります。
1.付着能が強いため停滞しやすい。
2.白血球の食菌・殺菌作用を低下させる。
3.内毒素により破骨細胞が活性化する。つまり、歯槽骨がとけやすくなる。
4.組織破壊性の酵素を有する。
また、糖尿病、血液疾患、免疫力の低下などの全身的原因も、プラーク細菌に対する抵抗性を弱め、歯周病を進行させます。
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