乳歯
乳歯は生後8ヶ月からはえ始め、2歳6ヶ月頃にはえ終わります。
乳前歯の時期は、ガーゼ等の柔らかい物で拭いてやれば良いでしょう。第1乳臼歯がはえてくる頃より、歯ブラシやブクブクうがいに慣れるように練習させましょう。第2乳臼歯がはえる頃になると、身体的・精神的活動が活発となり、食欲も旺盛になります。この時期になると、歯ブラシを習慣づける事が大切です。
。離乳食が始まった頃から、規則正しい食習慣を養うことが大切です。具体的には、栄養のバランス・味覚の形成(つまり甘味づけからの脱出)・硬いものが噛める習慣などに心配りをしましょう。
“おやつ=お菓子”ではありません。おやつは、食事の一環として栄養を補うものです(補食です)。3歳ぐらいの子供のおやつの量は一日の食事量の10~15%ぐらいとし(150kcal~300kcal)、エネルギーだけでなくタンパク質やビタミン・カルシュウムなど栄養のバランスも考えて与えましょう。たとえば、牛乳1本とふかしいも半分(100g)で250kcalぐらい、また牛乳1本とビスケット5枚で270kcalぐらいになります。参考にして下さい。一方、お菓子は嗜好品です。しっかりと区別をつけましょう。
乳歯列をよく観察すると “歯と歯の間のすきま” があります。これは“発育空隙”と呼ばれるもので、乳歯列の特徴の1つです。食物残渣がたまりやすく、みがきづらい場所です。でも、子供は成長しますから、この発育空隙は必ず生じます。歯と歯の間の虫歯が多いのはこの為です。
乳歯は2歳6ヶ月頃に生え揃いますが、歯質が未熟なため虫歯にかかりやすく、この頃より増加する傾向にあります。従って、この時期に合わせて行われる三歳児健診は、早期発見や予防のため大変重要なものです。
6歳頃になると、永久歯がはえ始めます。図では下顎中切歯が最初に生えるように書かれていますが、実際は半々の割合で下顎第一大臼歯が最初に生えてきます。
乳歯が残っている時期を “混合歯列期” と言います。この時期は歯並びが不規則になるため、歯磨きで汚れを十分に除去するのが難しく虫歯のリスクが高まります。この時期に虫歯が多いと、後に生えてくる永久歯も虫歯になりやすくなり、さらに、歯並びが悪くなってしまう恐れまであります。年齢的には小学校中~高学年にあたり、毎年学校歯科検診を受けていると思うので、チェックされた項目や気になることがあればかかりつけの先生に相談してみてください。
“完全な永久歯列” になるのは一般的には12~13歳です。第三大臼歯(親知らず)がある場合は20歳前後で生えてきます。
※このデータはあくまで標準的なものであり個人差があります。順番や時期が違うから異常であるといえるものではありません。